WaterOneコラム

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日本の水道水には厳しい品質基準が設けられていますが、含まれるミネラルなど詳細な成分は各地域で異なります。それは、それぞれ採水している水源が違うからです。天然水は地層や地質によって含まれる成分に違いが出るため、味わいも風味も異なります。「水が美味しい地域」「そうでもない地域」といった違いが出るのは、水源の違いによるものでしょう。
日本の中でも特に水の違いが出やすいのが沖縄です。沖縄の水道水は地域によって硬度が異なり、人によってはにおいや味にクセを感じることもあります。そこでこの記事では、沖縄の水道水の特徴や味、におい、メリット・デメリットからおいしく飲むコツまでご紹介します。
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沖縄の水道水は硬水・軟水どっち?

日本の水道水は、そのほとんどが軟水です。日本の地層は火山でできた火成岩が多いうえ、山の傾斜が急でミネラルがじっくり溶け出す時間がないため、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ない軟水になるのです。
しかし、沖縄の水道水は地域によって硬度が異なります。沖縄全土で見ると硬水の比率が高いといわれ、各地域では次のような特徴が見られます。
石灰岩層の影響を受けた地下水や井戸水が多く、カルシウム・マグネシウムが多く含まれているため硬度の高い水が採水されます。
沖縄本島中部の北谷町にある北谷浄水場では、他の浄水場よりも硬度が高い水が供給されていましたが、平成15年に硬度低減化施設が導入され、硬度の適正化が行われています。※1
沖縄本島中部の西原町にある西原浄水場では、北部のダムや河川を水源としているため、軟水の傾向が見られます。
このように、沖縄本土内でも軟水や硬水が入り混じっている状態です※2。ちなみに、那覇市の水道水は硬度の調整が行われており、日本の水道水質基準(300mg/L以下)に適合した水が供給されています。
沖縄の水道水の特徴

沖縄はカルシウムが主要成分である琉球石灰岩層を地盤としているため、水にカルシウムが溶け込みやすく、比較的硬度が高い水が採水されます。その原水を北谷浄水場や西原浄水場などで適正な処理を行った後に水道水として供給。近年では水処理技術で硬度が低減されており、硬度の高い水を採水している北谷浄水場では、おいしい水の要件である硬度100mg/L以下にする取り組みが行われています※1。また、消毒のために塩素を使用しているほか、一部の水道水では「トリハロメタン」の管理も実施されています。このように、水源の特性によって地域ごとに水質や高度が異なるのが、沖縄の水の特徴だといえるでしょう。
近年、沖縄の水問題のひとつとして取り上げられるのが、2016年に水源河川から検出された「PFAS」です。PFASとは炭素とフッ素の強固な結合を持つ化学物質の総称で、健康リスクがあるといわれ、全世界的に規制されている物質。「永遠の化学物質」とも呼ばれ、自然界ではなかなか分解が進まないため、多くの人が不安を感じているのが現状です。そのため、沖縄県企業局では定期的に水質検査を実施するほか、高機能粒状活性炭で更なる濃度の低減を図るなど、各種取り組みを行っています※3。
沖縄の水道水はおいしい?味やにおいは?

沖縄は硬水の地域が多いためか、本土から沖縄に行った際に「水がおいしくない…」と感じる人もいるようです。その原因は以下のようなものが考えられます。
前述した通り、沖縄の水は硬水の比率が高く、分類的には「中硬水」になります。軟水と比較すると口当たりが重く、また若干の苦味や渋みを感じることもあるため、軟水に慣れている人は違和感を覚える可能性があります。
水道水は塩素消毒が義務付けられており、長く品質を維持するために水道水中に残留塩素を残す必要があります。沖縄は年間を通して気温や湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい状況のため、他地域と比較して残留塩素濃度が高めだといわれています。そのため、カルキ臭を強く感じやすく、気になってしまう人もいるでしょう。
沖縄は川が短く水が溜まりにくい環境のため、現在も多くの家庭で貯水タンクが設置されています。しかし管理が不十分な場合、タンクの底に赤さびが沈澱したり、水中に藻が繁殖してしまったりなどのトラブルが起こる場合があります。そのため、タンクのメンテナンス状況によって味に影響が出ることがあるのです。
近年、日本全国で問題になっていますが、沖縄でも一部の地域では老朽化した水道管が使用されており、鉄分が水に溶け出すことで味やにおいに影響を与えることがあります。
沖縄の水道水のメリット

沖縄の水道水は硬水であることが多いため、軟水に比べてカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれています。そのため、日々の水から効率よくミネラルを補給することに適しているといえるでしょう。また、硬水は腸の働きを活発にし、便秘解消の効果も期待できます。
他にも調理面では、硬水を使うと肉のアクを抜いたり食感をやわらかくしたりする効果が期待できるといわれています。カレーやシチューなど肉を煮込む料理や、パスタ料理などは硬水を使って調理すると、よりおいしく仕上げられるでしょう。
沖縄の水道水のデメリット

硬度が高い水は、軟水に慣れた人には「飲みづらい」と感じることもあるかもしれません。また、高温多湿の沖縄では水道水の温度が高くなりやすく、夏場の水はぬるく感じてしまいます。するとニオイを強く感じるようになり、残留塩素のカルキ臭がより気になってしまうことも。
また、カルシウムやマグネシウムを多く含んでいるため、水垢が発生しやすいというデメリットもあります。洗い物やお風呂などの水回りに白い石灰分が付着しやすく、放置すると厚みを増して除去しづらくなるため、こまめな掃除が必要です。
沖縄の水道水をおいしく飲む方法

沖縄の水道水は、硬度やカルキ臭が原因で飲みづらく感じる人も多いかもしれません。よりおいしく飲むためには、以下のような方法を試してみると良いでしょう。
塩素やカルキ臭、有機フッ素化合物を除去できる浄水器を使用すると、味が改善されます。浄水器はフィルターによって除去できる物質が異なるため、使用する際はあらかじめフィルターの機能を確認しておきましょう。
水道水を3~5分程度沸騰させることで、残留塩素をとばして、カルキ臭を和らげることができます。残留塩素がなくなった水は雑菌が繁殖しやすくなるため、沸騰させた水はなるべく早く飲み切るようにしましょう。
水温が低くなると、カルキ臭を感じにくくなり、おいしく飲むことができます。蛇口の水をそのまま飲むのではなく、冷蔵庫で冷やしたり氷を入れたりして、温度を下げて飲むのがおすすめです。
自宅で硬水を軟水に変えるには、軟水器の導入や重曹の使用が必要になり、手間がかかってしまいます。そこで、沖縄県産の天然水や超軟水を宅配してくれるウォーターサーバーを利用すると便利。硬水が苦手な人でもおいしく水分補給ができます。料理のメニューなど用途に応じてウォーターサーバーの軟水と水道の硬水を使い分けて、味の違いを楽しんでみるのも良いでしょう。
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『ウォーターワン』が定期的にお届けする水は、沖縄県の厳格な審査基準をクリアし、優良県産品として認定された久米島の水深612mから採水した海洋深層水を100%使用。硬度を10mg/L以下にまで調整した超軟水で喉ごしが良く、赤ちゃんから年配の人までゴクゴク飲めます。太陽光が届かない深層に存在している海洋深層水は、細菌が非常に少ないため清浄性が高く、ミネラルもたっぷり。栄養バランスに優れたナチュラルな水なので、一般的な水道水や井戸水とは異なる、自然の恵みをそのまま楽しめます。
『ウォーターワン』は、沖縄県では宮古島・石垣島・国頭郡・島尻郡・八重山郡を含む離島にもお届け可能なので、沖縄でウォーターサーバーの導入を考えている人におすすめです。※北大東島、南大東島、与那国島は配送不可エリアとなります。
琉球石灰岩層が地盤となっている沖縄は、各地で水道水の硬度が異なります。本土と比べて硬度が高く、さらに残留塩素の量も比較的多いため、沖縄の水道水の味やにおいにクセを感じてしまう人も多いでしょう。沸騰させたり冷やしたりといったひと手間で飲みやすくすることは可能ですが、より手軽に水分補給を行いたい人にはウォーターサーバーの導入がおすすめです。
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参考文献